背景と理由

1 : 病気になったというだけの理由で、人は破産に追い込まれることがあってはならないからです。
アフリカや東南アジアに住む世帯の3分の1では、医療費の費用をまかなうために借金をしたり、資産を売ったりしています。
2 : ユニバーサル・ヘルス・カバレッジは決して机上の空論ではなくどんな国でも実現可能な目標だからです。
世界でもっとも貧困な30カ国を含む、70以上の国で、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジに向けて法律を制定しています。
3 : ユニバーサル・ヘルス・カバレッジは、命を奪う病気を食い止める手段となるからです。
保健医療システムがある程度整っている国では、エボラウイルスの感染拡大を抑えることができました。
4 : 人々が健康であれば、国や経済、地域社会を発展させることができるからです。
保健医療の分野に1ドル投資するごとに、今後20年以上にわたって9-20ドルの国民所得(*)をもたらすと予測されています。
*full income:国民所得勘定に人々の寿命が延びることによる経済効果を加算したもの。
5 : 健康は一部の人の特権ではなく、すべての人の権利だからです。
良質な保健医療サービスは、住んでいる場所、収入の額、人種、性別、年齢を問わず、すべての人に提供されなければならないものです。

出典:世界保健機関、世界銀行グループ、ロックフェラー財団、UNAIDS、Action for Global Health、NCD Alliance、ランセット誌、Joint Learning Network ほか (日本WHO協会による世界保健機関(WHO)憲章の仮訳を引用しました)