2019.12.26CSEMアドバイザリーグループの新メンバー発表
CSEMアドバイザリーグループの新メンバーが発表(英文)されました。
2019年12月3日
2019年10月、UHC 促進のコーディネーション機関である「UHC2030」の中に設置された「市民社会参画メカニズム」(CSEM)事務局が、CSEMのアドバイザリーグループとUHC2030運営委員会代替メンバーへの立候補を呼びかけました。CSEMアドバイザリーグループは「UHC2030のための国際保健パートナーシップ」(UHC2030)に市民社会の参画を促進するための機構です。アドバイザリーグループはグローバルと各国のレベルをつなぎ、各国の要望を吸い上げて優先事項を定め、技術的な情報を共有するためのハブとして機能します。18 名のアドバイザリー・グループメンバーのうち、12名が正規メンバー、3 名が市民社会の代表でさらに 3 名がUHC2030運営委員会に参加する代替メンバーです。アドバイザリーグループでは、ジェンダー、専門性、取り残されるリスクの高い人口グループ、地域、技術的に注目している分野、ほかの市民社会ネットワーク・運動組織などとのつながり、所属組織のバランスを追求しています。アドバイザリーグループの任期は3年で、メンバーは個人ではなく、組織を代表して参加します。
厳密かつ競争率の高い選出プロセスを経て決定された、新しいアドバイザリーグループの多様性に富んだメンバーをご紹介します。
稲場雅紀氏はグローバルな保健政策の活動を長年続けています。
1990年代初頭から、横浜市寿町の日雇労働者の保健・医療の問題に取り組んだ後、1994年から性的少数者の人権問題や国内外のエイズ問題などに取り組んできました。グローバルヘルス分野では日本の市民社会運動のリーダーとして、啓発とAIDS、結核、マラリア、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)に関する活動を行ってきました。2014年にはアジア保健研修所(AHI)とアジア砒素ネットワーク(AAN)などの日本のNGOと連携し、UHCと保健システム強化に関する共同調査を行いました。2019年にはG20に向けたC20グローバルヘルス作業グループの日本コーディネーターをC20シェルパとともに務め、G7、G20、アフリカ開発会議(TICAD)では啓発活動を通し、グローバルヘルスと三大感染症(AIDS、結核、マラリア)の分野とUHCに関してアジア太平洋地域とアフリカの市民社会組織と固い絆を結んでいます。
同時に選出されたメンバー
Javier Hourcade Bellocq ハビエル・オルカルデ・ベロック(アルゼンチン)
HIVアライアンスが支援するキーコレスポンデントチーム(HIVと共に生きる寄稿者チーム)のメンバー
Dumiso ドゥミソ(ボツワナ)
フェミニスト、人権活動家であり、LGBTIQ+の若者たちによるLGBTIQ+の若者のための草の根NGO、サクセスキャピタル創設者
Kurt Frieder クルト・フリエデ(アルゼンチン)
中南米で1989年からHIV/AIDSなどの感染症とセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスなどの分野で活動するFundacion Huespedの会長
Cary James ケイリー・ジェームズ(英国)
世界肝炎アライアンスCEO。イギリス政府によるHIV予防プログラムの責任者をした経験があり、HIVとセクシュアル・ヘルスの活動が長い
Evalin Karijo エバリン・カリジョ(ケニア)
アフリカ医療研究財団(AMREF)ユース活動(Y-ACT)プログラム部長
Dr. Esther Njoroge-Muriithi エステル・ンジョロゲ=ムリティ医師(ケニア)
世界中の口唇裂の子どもたちを支援する米国の国際NGOスマイル・トレイン(Smile Train)のアフリカ副会長兼地域部長
Jose Maria ‘Lloyd’ Nunag ホセ・マリア ”ロイド” ヌナグ(フィリピン)
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)とセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツの活動にクィアとフェミニストの視点から参加する看護師、アクティビスト。
Smitha Sadasivan スミタ・サダンバン(インド)
障碍者の権利に関して政府へのロビー活動を長く行ってきた活動家
Dr. Julia Tainijoki ジュリア・タイニジョキ医師(スイス)
世界医師会(WMA)の医療・啓発アドバイザー
アドバイザリーグループの他のメンバーの詳細(英文)については、こちらをご覧ください。⇒クリック